災害時の被害を最小限に抑えるために、VR(仮想現実)技術による「臨場感あふれる災害の疑似体験」が可能なVR防災体験車です。機動性を生かし、様々な場所で災害を疑似的に体験していただくことができます。
VR防災体験車は、リアルな災害現場を最先端のVRシステムで再現し、臨場感あふれる防災体験が可能となる車両です。
4トンベー スの車両にVRチェア(VR体験用座席)が4 台据え付けられており、体験者はこのVRチェアに座り、VRゴ ー グル (ヘッドマウントディスプレイ)を装着することで、360゜の立体映像と災害の実相に連動する振動が体感でき、まるで実際の災害現場にいるかのような臨場感あふれる体験ができます。
防災体験コンテンツ
災害体験コンテンツは「地震」」「火災」「風水害」の3編があります。いずれもVR(立体視映像)のCGで作成 した
ストーリー設定で、体験者の視線には刻一刻と変化する災害の状況がリアルタイムに映し出され ます。
地震
映像が始まるとそこは一戸建てのLDKの一室。
小さな揺れに気づくと、即座に突き上げるような激しい揺れが襲う。慌てて立とうとするが足元がおぼつかない。食器棚の食器が床に散乱する。大きな横揺れに変わり、食器棚が倒れ、電子レンジが転がる。テーブルの下に滑り込む。その視線の先には激しく移動する床の散乱物。
やがて揺れがおさまり、薄暗い部屋に夕日が差し込んでいる。
火災
1階リビングで映像が開始。
天井に漂う黒い煙に気づく。台所に向かうと調理中のコンロから出火。消火器を手に取るが炎が勢いよくたちあがる。消火をあきらめ低い姿勢で視界と空気を確保しながら玄関へ向かい、屋外へ避難する。
暴風雨
運転中の車内で映像が開始。
暴風雨の中、慎重に車を運転する。強風で飛ばされた枝がフロントガラスにあたる。交差点を進むと道路の先はアンダー パス。そこは雨水で冠水。エンジンが止まり操作不能の車内に水が浸水する。
仕様
VR防災体験車 諸元
車両:4t車輛 | |
ボディ:2分割ウイングドア(ミニモーション駆動) | |
乗降ステップ、手摺 | |
操作エリア蹴上げ扉/発電機室・配電盤メンテナンス扉 | |
発電機用吸気・排気ダクト、ルーバー | |
体験室 | W:4065×D:1800mm(床スペース) |
床面 | タイルカーベット敷 |
照明器具 | LED2灯 |
安全柵 | スチール焼付塗装 |
乗員数 | 4名(280kg) |
体験用座席 | 4台 |
VRゴーグル | 8台 |
発動発電機 単相AC100V-6KVA出力 | |
外部電源接続コネクター | |
50型液晶モニター/ステレオスピーカ | |
VRシステム制御機器類 |
VRチェア 4軸モーションシステム
サイズ | H:1420mm W:765mm D:1320mm |
重量 | 85kg |
動作表現 | サージ・スウェイ・ヒーブ・ピッチ・ロール・ヨー(6自由度) |
動作範囲(最大) | ヒーブ単独±50mm(緩衝幅時±45mm) |
サージ・ピッチ単独11.8°(緩衝幅時±11.2°) | |
スウェイ・ロール単独10°(緩衝幅時±9.4°) | |
揚上能力 | 1039N/本 |
振動ユニット(座面) |
VRゴーグル
[高速スイッチ液晶ディスプレイ] |
解像度:20PPD |
単眼当たり1832×1920ピクセル |
リフレッシュレート:60、72、90Hz対応 |